日中文学シンポジウム「食と文学」
日中友好会館地下ホールで「食と文学」と題したシンポジウムが開催されました。長年にわたり中国の作家との交流事業を行ってきた日本ペンクラブが今年は日中学院との共催で行ったものです。中国作家代表は午前中に日中学院の見学をし、図書室では彼らのところにもないような古い資料や書籍が学院にあることに驚き、また授業見学では、とても熱心な様子で学生たちと直接交流をとっていました。そのあと、快晴の空の下、本科研究科の学生のガイドで小石川後楽園を散策、涵徳亭で昼食となりました。

平日の午後1時半からということで来場者の数が心配されましたが、大勢の方に来ていただくことができました。シンポジウムは、60年代に老舎や謝氷心も学院を訪問していたことを紹介する吉田学院長の話に始まり、日本ペンクラブ会長の浅田次郎氏と作家代表団の許輝団長の基調講演、後半のパネルディスカッションの5名の中国人作家の食にまつわる話もたいへん興味深いものでした。通訳は主にサミュエル周氏が担当。氏の見事な双方向の通訳に学生、講師とも感心しきりで、3時間もあっという間の収穫の多い会となりました。

日中文学シンポジウム「食と文学」
日中文学シンポジウム「食と文学」
日中文学シンポジウム「食と文学」