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 9月のシルバーウィークを利用して、28名の別科生の方々と一緒に天津外国語大学国際交流学院での六日間留学研修に行って来ました。学校主催の別科短期留学は、10数年ぶりに行われましたが、出発したかと思う間もなく、もう日本に戻るという正真正銘の「短期留学」でした。
 天津にいる間、毎日、朝8時から11時40分まで授業があり、午後は博物館や古文化街の見学や京劇鑑賞、餃子作り、夜は歓迎会、日本語科の学生との交流会、遊覧船で天津夜景観賞、歓送会、更に、有志による開放式グランドでの市民ウォーキング・広場ダンスへの参加、カラオケ大会開催(有志)と、予想以上の充実したカリキュラムで、最高齢78歳の方も含め、参加された皆さんのエネルギー全開の六日間でした。
 到着二日目の朝から幸先よく、吸い込まれそうな青空、スタートにふさわしい朝でした。
「故郷の青空見ればわが心隅々にまで爽やかさ充つ」
 9時から国際交流学院のトップも参加してくださり、盛大な開講式が行われました。
 その後、クラス分けの筆記と会話の試験がありました。一心不乱に試験用紙に向かう姿には、これから学ぶぞという別科生の気概が感じられ、母校での張りつめた空気感が懐かしかったです。
 筆記試験の後、先生と一対一の会話試験では、雰囲気も一変し、久しぶりに会った古い友人が昔話に花を咲かせているような方もいますし、歌まで披露する方もおり、先生も別科生も楽しそうでした。年齢も貫禄も若い先生には負けていません。誰が先生なのか分からない方もおられましたが、その微笑ましい光景も「教え合い、学び会う」という生涯学習社会の縮図とも言えるでしょう。
「留学の初日を迎へワクワクとテストに励む少年少女」
「クラス分けテスト用紙を捲る音聴く度思ふ吾も受けたし」
「捲る音微かに響く教室の一角に立つ吾も ドキドキ」
「先生か学生かはてお互ひの話題の尽きぬ 会話の試験」
 試験の後、「学生食堂探検」、「昼食サバイバル」というミッションが実行され、それぞれの戦利品である「牛肉麺」や「包子」を堪能しながら、談笑している姿も忘れられない思い出の一つとなったことでしょう。その詳細についても「大写特写」する必要があると思いますが、体験者の方に機会を譲ることにしましょう。
 三日目の夜、事前に下見をした「民園」運動場の夜景観賞に有志で行ってきました。多くの市民が開放式のグランドでウォーキングしている 光景の素晴らしさは、うまく表現できませんが、羨ましいことこの上なし。いつか日中間もより 多くの人々がこのような壁のない交流ができたらいいなあと願わずにはいられません。
広場ダンスに飛び入り参加の方もいましたが、ダンスの先生の傍にいると全く気が付かず、 「后面!后面!」と注意されても耳に届かず、踊りに夢中で踊っておられました。
「先生が誰かは知らず踊りつつ広場ダンスの飛び入り参加」
「ダンスより今を生きゆく糧を得り今日も 踊りて明日も踊らむ」
「グランドに溢るる笑ひ星屑の笑みを誘ひて今宵踊れり」
「気が付けば吾の笑ひも聞こへたり光も影も輝く今宵」  

天津留学
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