本科・日本語科卒業式

卒業式

新入生の皆さん ご入学おめでとうございます!

日中学院は70年以上の歴史ある伝統校で、1951年よりこれまでに3万人以上
の卒業生を社会に送り出してきました。先輩方の活躍に負けないよう皆さんも全力投球で中国語・日本語学習に立ち向かっていただきたいと思います。
学院長1
 さて、私は本年2月より日中学院の第9代学院長に就任した斎藤法雄と申します。まず、私と中国の関わりからお話しすれば、79年に外務省に入省してから2022年に退職するまでの43年間の仕事人生のうち、中国での勤務が合計25年にもなることで、そのため家族も皆中国が大好きで、妻は天津南開大学に、娘は青島大学にそれぞれ1年間留学しました。
 一方、私の天津留学時代(80~82)は、人民服に布靴姿で、町中を自転車で走り回っていました。語学の勉強よりも、中国の 学生や外国の留学生との交流や各地への旅行が楽しくて、よき青春の思い出となっています。 その後、青島総領事(09~11)、日本大使館総務公使(12~14)、広州総領事(15~18)を務め、とりわけ青島では白酒をたくさん飲み、広州では週に何度も飲茶をいただき、友達の輪を広げてまいりました。      
学院長2
 校友会の皆様、教職員の皆様
日中学院は、卒業生、教職員の皆様による長年にわたる奮闘努力のお陰で、幾多の経営危機を乗り越えて、これまで教育界あるいはビジネス界の中で輝いてまいりました。しかしながら、昨今のネット環境の発達や日中相互不信が憂慮されている中で、学院の経営はここ10年来非常に厳しい状況が続いています。日中友好の伝統を引き継ぐ日中学院であればこそ、こうした時期においても存続させていかなければなりません。皆様からのご協力とご理解をお願いします。
2026年には学院創立75年、校友会設立40年を迎えますが、共に輝かしい未来に向かって奮闘努力していきましょう。2024年4月 日中学院 学院長 斎藤法雄

各科講師より歓迎の挨拶

本科欢迎你

本科専任講師  張 蕾

これから中国語をマスターしようと入学された「同学」の皆さんを心からから歓迎いたします。
私は子供の頃からよく「学海无涯苦做舟」(学の海には果てがなく、苦しみを船とする)ということわざを言い聞かされていましたが、私は皆さんにはぜひ「苦中作楽」(苦しみの中で楽しむ。)という言葉のほうを贈りたいと思います。
本科での勉強は決して楽なものではありません。毎日時間通りに登校し、すべての授業を集中して受け、様々な宿題をこなしていかなければなりません。これらは「苦」ですが、「楽(たのしい)」もたくさんあります。
留学生と一緒に参加する合宿、都内見学、防災館体験等の活動を通じて、言語学習の達成感や異文化の面白さを感じられるに違いありません。また、文化祭でクラスメートと一緒に中国語の演目を作り上げ、舞台でうまく演じきった後の喝采もこの上ない喜びを感じさせてくれるでしょう。そしてもう一つ大きなイベントがあります、それは北京短期留学です。コロナのせいで四年間中止していましたが、やっと再開できることなりました。五週間の北京生活は考えるだけでワクワクします。初めてのことばかりかもしれませんが、きっと皆さんの人生に「楽(たのしい)」一ページが加わることでしょう。
これら以外に、皆さんには皆さんなりの「楽(たのしい)」を見つけ、日々の学習生活をはりのある、充実なものにしてください。私たち教職員は全力で応援します。


別科の皆様へ

別科専任講師 岩井 伸子

4月を迎え、また新しい年度が始まります。
以前は別科の活動の一環として、留学生との昼食会やホームステイ等、日中交流の場を積極的に設けてきました。けれどもここ数年、様々な活動を自粛する中、4年ぶりに開催できたのが一昨年の別科合同の朗読大会でした。昨秋も多くの同学の参加を得て、この朗読大会を開催することができました。参加された皆さまには日頃の学習の成果を発揮していただくと共に、ご自身の自信につながる発表の場となったのでないでしょうか。先に述べた留学生との交流も今年度は再開することができそうです。
現在別科の講座では、対面での基礎課程講座や応用課程講座のほかに、オンライン講座の拡充にも力を入れているところです。これにより、これまで学院の講座を受講する機会のなかった遠方の方々にも、授業に参加していただくことが可能になりました。このほか文化講座においては、書道や京劇等の伝統芸術、またお茶や歌といった生活に彩を添えるもの等、現在八つの講座を開設しています。今後も語学講座と合わせて、これらの文化講座に注力していきたいと思います。
そして別科では通常の授業のほかに、夏期、春期の集中講座や特別講座も設けています。こちらでは料理教室や発音のコツを学ぶ授業等、より特色のある授業を幅広く展開していきたいと思います。
皆さまに楽しく、満足して学院に足を運んでいただけるよう教職員一同努力して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。


日本語科新入生の皆さんへ

日本語科専任講師 横山悠太

新入生の皆さん、日中学院へようこそ。
皆さんはこれまで、どのくらい日本語を勉強しましたか。単語や文法をたくさん覚えましたか。もちろん、それらの勉強も大事ですが、それだけでは、日本語は上手になりません。この学校では、単語や文法の知識だけでなく、「実際に使える日本語」を目標としています。そのための実践的な授業を、たくさん準備しています。また、日本人学生とのいろいろな活動もあるので、積極的に参加してください。卒業するころには、きっと自分の日本語に自信がついているはずです。
海外での生活は初めてだという学生も多いと思います。慣れない生活に困ってしまうこともあるかもしれません。そんなときは、一人で悩んだりしないで、わたしたち教師や事務員、日本語科の先輩たちに相談してみてください。
皆さんのこの2年間が、充実したものになることを願っています。

各位新生,欢迎来到日中学院。
大家之前学了多久的日语呢?已经学过了许多单词和语法了吗?虽然这些很重要,但是仅仅是不足以使日语变得流利的。在这所学校,我们的目标不仅是掌握单词和语法知识,更是要能够多灵活运用所学的日语。为此,我们准备了很多实践性的课程。另外,还有各种与日本学生一起参与活动,也是大家学以致用的好机会。相信到毕业时,大家对自己的日语一定会更有信心。
很多同学也许是第一次在海外生活,难免会遇到一些困难,请不要独自苦恼,可以随时向我们教师、行政人员或日语专业的前辈寻求帮助。
希望这两年学习生活能够充实而愉快。

弁論大会スピーチ原稿

去る2月7日(水)日中友好会館地下ホールで恒例の合同弁論大会が行われました。本科生、日本語科生がお互い選んだ最優秀賞のスピーチ原稿を紹介します。


我们走丢了

本科研究科 青木凉

弁論大会1
大家在旅游途中遇到过麻烦吗?我曾经在上海遇到过一件让我终生难忘的事情。
2016年2月,我跟妈妈和弟弟为了看一个演唱会去了上海。演唱会的会场是“          梅赛德斯-奔驰文化中心”,位于上海市世博园区,是在举办上海世博会的时候建设的展馆。我妈在网上订了附近的酒店,我们心中充满着期待向上海出发了。
我们到了上海浦东机场,坐了地铁到了会场附近。我们先打算去看看梅赛德斯-奔驰文化中心,确认一下位置,然后去酒店入住。到了梅赛德斯-奔驰中心,看了那个巨大的会场,我兴奋得不了,恨不得演唱会马上开始。确认完了会场的位置,于是我们开始找在网上订的那家酒店。但是怎么找也找不到,所以我们去问演唱会的工作人员,这家酒店在哪儿。他看了地图说,“这附近没有这家酒店”,我们觉得那不可能,再次看了酒店的预定记录,结果发现,我们订的那家酒店竟然不在中国,而在德国!因为德国也有梅赛德斯-奔驰中心,所以我们认错了酒店的地方。
我们没有了住的地方,开始慌张,不知道该怎么办。于是那个工作人员看到我们那着急的样子,说,“你们特意从日本来到上海,我也看不过去,我帮你们找家酒店吧”,然后他找到了一家酒店,还帮我们打电话订房。我们特别感激他的行为,再三对他表示感谢。多亏他的帮助,有了住的地方。然后我们去了酒店放好行李,参观中华艺术宫(原为上海世博的中国馆),晚上看了演唱会。
因为有了那个工作人员帮忙,我们才能安心地享受了着场演唱会。现在回想起这件事,心里充满了对他的感谢。我想我永远不会忘记这件事,这个好心人。

面白い電車

日本語科2年1組 董 俊皓

弁論大会2
 皆さんは、ほとんど毎日、電車に乗っていると思います。私は日本に来てから、電車についての面白い話にたくさん出会いました。かつて私は、品川駅で山手線に乗ったあと、いつのまにか寝ちゃって、目覚めたら品川駅に着いていたり、常磐線でも寝ちゃって、目覚めたら成田駅に着いていたので、
せっかくだから、空港に行って、飛行機を見てから、特急で東京に帰ったりしたことがありました。
 私は日本の鉄道が大好きです。中でも「東京臨海高速鉄道りんかい線」は最も好きな鉄道のひとつです。なぜかというと、この線路の英語の名前がとても面白いからです。大崎駅に着くたびに、「Please change here for the トーキョーリンカイコーソクテツドーリンカイline」と毎回聞いて、毎回私は「よく頑張ったね、よく言えたね」と思います。
 私が最も好きな駅は、八王子駅です。なぜかというと、交通も便利だし、ショッピングモールや飲食店も充実しているし、そして最も重要なのは、私はもうすぐ八王子に引っ越すからです。だから今日は、この場を借りて、立川駅に謝りたいと思います。ずっと立川駅が好きだったのですが、もうすぐ八王子市民になっちゃうから、町のライバルとしては、もう立川駅を好きでいることはできません。本当にすみません。
 実は私は、電車を研究するために、日本に来ました。2年前、最も行きたかった研究室に、「うちは外部生の受け入れは行っていません」と言われましたが、まあ人生はいわゆる早朝ラッシュの東京行きの中央線のように、常に苦しいもので、最後まで頑張った人だけが東京駅に着くことができるのです。まあ、私は東京から八王子に行くのですけどね。

A先生の新語コーナー

城市漫步 chéngshì mànbù

A先生の新語
シティウォーク。徒歩で街を巡り、古い歴史や文化に触れ、都市の魅力を再発見することが中国の若者の間でブームとなっている。特徴はあまりお金をかけず、ユックリズムで没入型体験を楽しむこと。シティウォークの人気都市ベスト3は上海、北京、広州で、北京なら胡同などの古い街並みを歩くのがおすすめだとか。飲食、宿泊などの観光関連業界はこのブームに新たなビジネスチャンスを見いだし、旅行会社も街歩きを組み込んだパックツアーを企画している。(A)

図書館だより

図書室のご案内

新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。
本学院には2階奥に図書室があり、約2万点の中国関連の図書を所蔵しています。図書室は学院に在籍する方はどなたでも図書カードを作成して利用することができます。ぜひ皆さまの中国語・日本語学習や中国理解にお役立て下さい。

☆学院図書室の特徴

当図書室は、中国語学習の参考書やHSK,中検などの試験対策問題集をはじめ、中国社会や文化、文学芸術などの書籍を中国書・日本書を問わず幅広く取り揃えております。また日本語科生のための日本語のテキストや大学受験のための問題集、さらに日本の知識をより深めていただけるよう、中国語で紹介された日本の本も充実しています。また日本未公開の映画や人気TVドラマなどのDVDも多数所蔵していますので映像を通じて中国語や中国社会を理解することもできます。また、『聴く中国語』などの語学雑誌や中国出版の《读者》《小说月报》の文芸誌もあり、中国の小説やエッセイなども気軽に読むことができます。

☆学院図書室の特徴

◎開室時間について
月曜-金曜 12:00-18:45
土曜:12:00-18:00
(別科休み期間は開室時間の変更あり)
◎貸出期間 ・点数
本・・・・・・・・5冊
視聴覚資料・・・・3点
貸出期間・・・2週間 (3回まで延長可)
◎利用するには
図書貸出カードが必要となります。貸出カードは図書室で作成しますので、利用希望の方は図書室(学院2F奥)にてお手続きください。
◎ぜひ図書室の活用を!
1階と2階の踊り場に図書室の掲示版があり、新着図書の紹介をしています。
また夏休み・冬休みなど長期の休みには貸出点数が増え、DVDや図書を数多く借りることができます。在学中は是非図書室をご活用下さい。